ブルカー、一分子計測用の革新的な高速AFMシステムJPK NanoRacer®を発表 ~秒間50フレームの速度で生体分子反応のダイナミクスをリアルタイムに追跡~

Bruker Jpk Nanoracer 800 Small

ドイツ・ベルリン 2020年7月30日 - ブルカーコーポレーション(Nasdaq: BRKR)は、高速AFMシステム NanoRacerをリリースしました。NanoRacerは毎秒50フレームという圧倒的なイメージング速度を誇り、AFMの歴史に打ち立てられた新たなマイルストーンに到達しました。NanoRacerを使用することで、ユーザーは誰でも生命現象の動的プロセスの真の単一分子・リアルタイム観察が可能となります。NanoRacerは、当該領域のエキスパートとの緊密な連携のもとに開発され、高速性に加え原子分解可能な高いイメージング性能,そしてこれまでにない使いやすさを実現しています。生化学、分子生物学そして医療関連分野において,単一分子の振る舞いや分子反応のダイナミクス解析にNanoRacerを用いることで、現象に対するより深い理解につながるデータの獲得が可能となります。

金沢大学ナノ生命科学研究所(WPI-NanoLSI)の安藤敏夫特任教授は、「生体分子には未解明な点がまだまだ数多く残されており、その解明には機能活動中の個々の分子を直接観察する必要があります。今回発表された高速AFM『NanoRacer』は,最速の製品で、生体分子を直接リアルタイムで観測する性能を有し、また、簡単な操作と高いパフォーマンスを実現するための多くの革新的なアイデアが盛り込まれています。多くの研究者がこのNanoRacerを使ってエキサイティングな発見に出会うことを願っています。」と述べています

 ブルカーBioAFMグループの最高責任者トルステン・ヤンケは、「NanoRacerは、高速AFM領域におけるブルカーのイノベーションの集大成であり、その性能と使いやすさ双方の観点から、NanoRacerは単一分子観察のためのハイエンドなAFMマーケットに革命を起こすと言う強い信念があります。そして、このNanoRacerは、生化学、分子生物学、創薬分野の研究者にとって、分子ダイナミクスの直接観察から、分子構造と機能との相関に対しより深く正確な理解をもたらすAFMツールとなるであろう。」と付け加えた。

※本資料は2020年7月30日(現地時間)にBruker Nano Surfaces Divisionが発表したプレスリリースの翻訳です。原文は下記をご参照下さい。

高速AFM、JPK NanoRacer について

NanoRacerは、微小カンチレバーの使用を想定して設計されており、流体中の試料観察において100 nm x 100 nmの走査範囲、測定点数10,000ピクセルの条件下にて秒間50フレームのイメージングを実現します。さらに光熱励振機能や,新しい高分解能XYZフレクシャースキャナー、そして,その各軸に低ノイズ位置センサーを搭載したNanoRacerは、ハイエンドの研究用AFMとして新たなベンチマークを打ち立てました。最高感度の力検出能と高い空間分解能、そして最高の安定性を兼ね備えたNanoRacerは、分子・ナノスケールの高度なアプリケーションや卓越した発見の原動力となることでしょう。この新しいシステムには、JPKの高性能コントローラ Vortis™ 2と直感的で分わかりやすいユーザーインターフェースを備えたソフトウェアが搭載されており、自動化されたセットアップ機能やマルチユーザー環境に最適化されたシステムにより、研究者は実験にのみ集中することができます。